2018

年のMemo

2018.07

2018.07.11 Wed


 6/9(土)に開催された、fhanaの全国ライブツアー「World Atlas Tour 2018」の名古屋公演に行ってきました!

 fhana(ファナ)はサウンドプロデューサーの佐藤純一、kevin mitsunaga、yuxuki wagaとボーカルのtowanaによる音楽ユニット。
 アニメ「有頂天家族」のエンディングテーマであるメジャーデビュー曲『ケセラセラ』で知り、なんかいい曲だなと思ってCDを購入。カップリング曲の『君という特異点[singular you]』も気に入り、これは曲単体じゃなくてアーティストとしてもハマるのではと思いながら、その後にリリースされたシングルも聞いていきましたが、思った通り出る曲どれもが自分の好みにバッチリ合致。ミュージックビデオの雰囲気も気に入って、気付けばすっかりfhanaのファンに、“ふぁなみりー”になっていました。
 そんなわけでメジャーデビューからこれまで、ほぼ全てのシングルとアルバムを買って聴いていたのですが、ライブには行ったことがありませんでした。それどころか、そもそもいわゆるライブというものに参加したことすらありませんでした。もっと言えばこれまで、そういうところに行こうという発想さえもありませんでした。

 しかし、昨年冬の「冴えカノ」イベントに参加するため、単身で東京に行ってきたことで、低くなっていた遠出へのハードル。そんななかで購入した3rdアルバム『World Atlas』初回限定版に封入されていた、ライブツアー先行チケット販売券。こんなバッチリなタイミング、これは何が何でも行くべきだろう、とライブに行くことを決めました。

 ちなみに公演は、札幌、名古屋、大阪、東京でのソロライブと、アメリカ、カナダでのイベント内ライブの全6公演。そのなかで名古屋公演を選んだのは、唯一土曜日の夜に開催されるライブであり、土曜に出発して日曜に帰るというスケジュールを組みやすかったからです。

 場所は地下鉄東山線・桜通線の今池駅を出てすぐのところにあるライブハウス「ボトムライン(The Bottom line)」。母体はアメリカ・ニューヨークの歴史あるライブハウスというなんだかすごい場所。


入口のライブスケジュールを知らせる看板に「fhana」の文字。

 過去の実績に後押しされるように行くことを決めたものの、先に書いたように初めてのライブ、さらに初めてのライブハウスという場所にオールスタンディングという形式。いったいどんな雰囲気のものなのだろうと、やや不安はありました。

 加えて不安だったのが、ステージが満足に見られるかどうか。約750人収容のライブハウスにおいて、届いたチケットの整理番号は650番とかなり後ろの方。会場後方には柱が2本立っていて、位置によってはそれが邪魔でステージが見にくい、との情報。入場してみると案の定、柱より前はすでに人でいっぱいになっており、残すは柱より後方のわずかなスペースのみ。どこに立って見るのがベストかわからず何となく収まった場所は、柱の脇でステージに向かって右半分が隠れてしまうような場所でした。

 柱と前に立つ人達に隠れてステージの様子が見えるのか心配でしたが、まったく見えないことはなく、ステージ左端で演奏している佐藤さんはしっかり見え、その右側に立つtowanaさんも見え隠れしながらですが、会場がそこまで広くないため後方でも、その表情まではっきり伺うことができました。ただ、ステージ右半分に立つkevinさん、yuxukiさんは、やはり直接その姿を見ることはできず、柱に備え付けのモニターでしか見られなかったのは残念でした。

 実際にライブに行ってみて感じたのは、本当にサイリウム・ペンライトの類は振られないんだな、ということ。さらに、曲に合わせて手を振り上げたり体を動かしたりしている人が多くいるなかで、ただじっと立って曲を聴いている人もそれなりにいて、お客さんそれぞれが思い思いに楽しんでいるように見えました。(ほかのライブを経験したことがないので、こういう感じも珍しくはないのかもしれませんが)
 そんな自由な雰囲気に「無理に周りに合わせてのらなくてもいいんだ」という安心感とともに、最初のうちは「あれ、じゃあどうやって聴いてたらいいんだろう」という戸惑いがありましたが、時間が経つごとに徐々に慣れ、リズムに乗って体を揺らしてみたり、時折手を振り上げてみたりと、自分なりにライブを楽しむことができるようになっていました。

 そんなお客さん各自が自由に楽しめるようなライブ、というのは意識されてのことのようで。ライブの物販で販売されていたパンフレットのインタビューの中で、yuxukiさんがこのように語られていました。

 たとえばfhanaとしてライブをやるときに、来てくれるお客さんはいろんな界隈の人がいて、アニメを観ている人が多いとは思うんですけど、うちらのライブの楽しみ方は自由と言いつつ、逆に何していいかわかんないのかなっていう気もしていて。光る棒を振ってればいいっていうものでもないし、メロコアみたいにガンガン動いてればいいものでもないし、ほんとに自由に楽しんでほしいんだけど。やっぱりライブに来たからには一体感というか、みんなで作り上げた非日常的な空間にできたらいいな、と思っていて。その提案を曲の中に当て込むというか。煽るのもなんか違うと思ってるので、『こういうことやらない?』っていう提案みたいな感じですね。

ツアーパンフレット(TRANSIT LOUNGE Vol.4)より引用

 このパンフレットのメインの内容であるロングインタビューはなかなか読み応えがあって、暑い中並んで買った甲斐があった…というのはさておき、ここで語られているのは『アネモネの花』という曲について。「提案」というのはその冒頭に入っている手拍子のこと。この曲は今回のライブでも披露されていましたが、その狙い通り多くのお客さんが手拍子のパートに合わせて手を叩いていました。

 「提案」はこれ以外にも。ライブツアー、そして3rdアルバムの表題曲でもある『World Atlas』では、towanaさんから「物販でフラッグを買った人に是非旗を一緒に振ってほしい」とのお願いがあったり。そのあとに「フラッグは一旦置いて自由に踊ろう」というような呼びかけから始まった『青空のラプソディ』では、kevinさんが自分の持ち場をほったらかしてまでもお客さんを先導するように、ミュージックビデオの中でも踊っていたダンスを全力で踊り出したり。また、『光舞う冬の日に』のサビ。これはライブ映像で事前に見ていたのですが、towanaさんが縦に線の入った三角形を描くように指を動かすのに合わせて、お客さんも同じように指を動かしていたのが印象的でした。

 もちろん自分も、手拍子は打ったし、フラッグは購入していたので一緒に振ったし、ダンスはうろ覚えだったけど気持ちは一緒に踊ってる気分でいたし、指振りも一緒にやりました。

 自由に楽しむのもOKだけど、ちょっと一緒にこうしてみない? という、強制的ではない文字通り「提案」。強制的ではないからこそ乗っかりやすく、乗っかることで、緩いけどどこか一体となっているような感覚が得られる。そんな心地よい体験ができました。

 楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、アンコールを挟んで迎えた最後の曲『It's a Popular Song』。ライブに行くにあたって予習がてらアルバムを繰り返し聴いていて、イントロや間奏に繰り返し登場するフレーズや、全体的にやや切ない印象のメロディに惹かれていたのですが、実際ライブで耳にすると、ライブが終わってしまう名残惜しさも相まって、切ないメロディがより一層心に染み入るようでした。

 最後はライブのサポートメンバーも一緒に全員で手をつないでお辞儀、towanaさんが持っていたフラッグを客席へ投げ入れて終演。終始立ちっぱなしだったので足が痛かったですが、それすらもなんだか気持ちいいような非常に満足感のある2時間でした。佐藤さんもライブの中でおっしゃっていましたが、ライブとは「非日常」的な空間。最初はそこへ入り込めるか心配でしたが、入っていきやすい雰囲気でしっかりと「非日常」に浸ることができました。


物販で購入したグッズ類。フラッグ、パンフレット、缶バッチ、ラバーバンド、Tシャツ。

 これまでアニソンレーベルにおいて多くのアニメ主題歌を制作してきたfhana。でも今後はその枠に捉われず、もっと広い世界へ足を踏み出していきたいとパンフレットで語っている佐藤さん。「World Atlas(=世界地図)」というアルバムタイトルも、当初はそのような意味でつけたものではなかったものの、アルバムが出来上がるころには「“ほんとう”の旅に出るために必要な地図」という意味合いに変わっていたそう。
 そんなさらなる飛躍を目指すfhanaをこれからも応援していきたいです。そして次にライブを見に行く機会があれば、今度はもっといい場所で見たい! …と思うのですが、そのためには販売開始後いかに早くチケットを買うかが重要になってくるのでしょうか。とにかく次は頑張ります。


 補足・その1。

 前回の雑記に書いた「お土産は帰る直前に買うこと」と「感想やレポートは簡潔に1回で書き切ってしまうこと」という2つの反省点。
 今回、その反省が生かせているかどうか。後者は長ったらしくなってしまったものの、なんとか1回に収めることができました。前者に関しても、最初からお土産は帰りの空港で買う、と決めていたので荷物についての苦労はありませんでした。
 加えて前回「落ち着いた旅路にしたい」とも書いていましたが、名古屋到着からライブまでは物販の行列に並ぶことに時間を費やし、ライブ後はたまたま同じタイミングに名古屋に遊びにきていた友達と合流しご飯を食べ、翌朝は空港行きのバスの時間まで名古屋城を写真に収めるべく近辺を歩き回ったり…。短い滞在時間の中にあれもこれもやりたいことを詰め込んでいったので、結果としてあまり落ち着いた旅路にはなりませんでした。でも、まぁこういうのも楽しいのでOKということで。


ネットで撮影ポイントを調べて撮りに行った名古屋城。手前は加藤清正像。

 補足・その2。

 名古屋公演の翌週、6/17(日)に行われた大阪公演「towana Birthday SPECIAL LIVE」は、文字通り公演当日が誕生日のtowanaさんを祝う特別なライブ。自分は行っていないのですが、名古屋で合流した大阪在住の友達のひとりが、その話を聞いてすぐさまスマホでチケットを購入しており、大阪公演に行ってきたというので後日話を聞きました。すると、ライブの途中でバースデイケーキが登場したり、ほかのメンバーからtowanaさんへ誕生日プレゼントのお渡し会(?)をしていたり、チケット番号でのくじ引きがあったり、と名古屋公演とは全く違った雰囲気だった模様。名古屋公演もとても良かったのですが、こういう話を聞くと大阪公演にも行ってみたかった。こんな機会は今後あるかどうか分かりませんが、次はチャンスを逃したくないですね。

2018.05

2018.05.07 Mon

 「冴えない彼女の育てかたFes.♭~glistening moment~」レポ第3弾!

 またまた前回から間が空いてしまいました。当初は全3回でイベント参加の様子を書いていくつもりでいたのですが、相変わらず文章を書いていくのに時間がかかりそうなので、残りの話をもうひと分割した全4回でお送りしたいと思います。

 したがって第3弾でもまだイベント本番に辿り着きません。すみません! あまりにひっぱりすぎて細かい部分を忘れつつある気がしないでもないですが、ひとまず第3弾ではイベント会場に到着してから開場までのあれやこれやを書いていきます。


 …その前に前回を少しだけ振り返り。
 前回の雑記の最後に「イベント前に秋葉原でお土産探しをした」と書きました。イベント終わりから帰りの飛行機まで充分余裕を持たせてあったので、そこでお土産を買うこともできたのですが、その時間は特に何もせず余韻にじっくり浸りたいと思っていたので先にお土産を買ってしまうことにしたのです…が。

 そこでお土産を買ってしまえば、そのあとは当然それを持って移動しなければいけなくなるわけで。さらにホテルもチェックアウトすると、そこに着替え等の荷物も加わるわけで。
 想定はしていたものの思っていた以上にかさが多くなってしまったお土産類。紙袋にして3つ。それでも何とか数を減らせないかと試行錯誤し、一番大きな紙袋ひとつにお土産類をまとめることができました。そのことにホッとしながらホテルを出発。ただちょっと大きな紙袋は持ちづらい。ずっと持っていると疲れる。歩きながら何度か持ち替えたりしていたところ、重さに耐えきれなくなったのか突然袋が大きく裂けお土産が散乱。


 そそくさとお土産をかき集めて荷物をまとめ直したものの、無事な少し小さめの紙袋2つに移し替えるしかなく、結局荷物の数が増えてしまいました。

 やや心が折れそうになりながらも、仕方がないのでそのまま電車を乗り継ぎ会場最寄りの新豊洲駅へ。電車が満員状態でなかったのが幸いでしたが、大荷物でスペースをとってしまっていることに申し訳なさを感じながらの移動になりました…。


 そんな苦労の果てに到着した「豊洲PIT(Toyosu PIT by team smile)


 時刻は昼12時ごろ。まだ開場の2時間以上前でしたが、建物前の広場には開場を待つ多くの人たち。そして建物の脇で行われているグッズ販売にも長蛇の列。「いやぁ…これはグッズを購入するのは難しいのでは…?」と思いつつ、まずは身軽になるべく抱えている大荷物をコインロッカーに預けてしまうことに。

 しかしここでも色々と苦労が。
 ロッカーを使うには300円(100円硬貨が3枚)必要なのですが……小銭がない! あらかじめ小銭を用意しておくことをすっかり忘れていました。というか、建物内にあるドリンクコーナーで両替ができると思っていたのに、開場前なのでそもそも建物に入れない。そりゃそうか。
 幸いにも近くに自動販売機があったので、飲み物を購入して小銭を用意し、荷物をロッカーに入れていくのですが……入りきらない! 仕方がないのでもう1つロッカーを使おうと思うとまた小銭が足りない。仕方なく再び飲み物を購入し小銭を用意して荷物をロッカーに入れる…。
 ロッカー2つでなんとか荷物は収まった(と思うのですが記憶が曖昧。もしかしたら3つ使ったかもしれない)のですが、買う予定のなかった飲み物と複数の鍵を持たざるを得なくなってしまいました。


 いろいろあったものの、ようやく身軽になれたことに少し安堵しながら、グッズ販売の方に向かってみることに。会場に到着したときに長蛇の列だった販売ブース前は、このときにはかなり空いていました。短時間での行列の減りように売り切れを心配したのですが、一部商品を除けばそんなことはなく、お目当ての物を無事手に入れることができました。

 どうでもいいところですが、こういうイベントに参加するのが初めてならば、こういう場での買い物も初めて。他のイベントではどのような流れなのか分かりませんが、今回の会場では、まず商品の一覧表をもらい、欲しい商品の個数と合計金額をあらかじめ記入しておく、そして記入した表と必要なお金を係の方に渡して商品を受け取る、という流れ。この手順での買い物は初めてではないのですが、イベントの物販はこういう感じなのかと、少し勉強になったような気がしました。

 売り切れについては、イベント中のトークコーナーでも話題にあがっていました。前回のイベントではもっと早い段階で売り切れになる商品が多くあったようで、それを反省して今回は数量を多く準備しているとのこと。それでも売り切れになる商品があったことについて、ツッコミが入っていましたけれども。

 さてではここで少し、購入したグッズの紹介をしておきます。

●「冴えカノフェス♭」ブックレット  出演声優さん6名と「冴えカノ♭」のOP・EDを担当したアーティストさんの写真とインタビュー記事が主な内容のブックレット。特典には主人公・安芸倫也(CV:松岡禎丞)が歌うキャラクターソング「LOVE iLLUSION」が収録されたCD。これはもともと恵、英梨々、詩羽が歌うキャラソンで曲自体は知っていたのですが、倫也の…というか演じている松岡さんの歌い方がものすごい。クセがすごい。イベント中でもその歌声が披露されていたのですが、これについてはまた次回。

●MEGUMI KATO starring KIYONO YASUNO PHOTO BOOK  エイプリルフール企画として「冴えカノ」の実写映画化が発表された際の嘘ポスター用に撮影された写真を一冊の本にまとめたもの。つまりは、恵のコスプレをした加藤恵役の安野希世乃さんの写真集です。

●冴えないブレード♭  いわゆるペンライト。あまり書籍以外のものを買うことは少ないのですが、イベント中に使えるのではないかと思い購入。光の色は切り替え可能で、各メインキャラクター6名のイメージカラーに加えて、「冴えないカラー」と称した少し薄めの色にも切り替えられる特別仕様。「え、何それ? 恵の薄いピンクは知ってたけど、ほかのキャラにも冴えないカラーがあるの?」と初めて気づいたのは、この雑記を書くために仕様を調べたときでした。


 物販でお目当ての物が手に入って満足したので次は昼食。会場の外にキッチンカーが出ており、そこで「加藤家の食卓風カレー」を食べました。作中で恵が作っていたカレーを再現したものということですが、何の変哲もない普通においしいカレー。その普通さが恵に通じるところがあって、そういう意味ではかなり再現度が高い……のかどうかは分かりませんがおいしかったです。

 もうひとつ「伊織が買ったかもしれないおしるこ」というのも販売されていました。はじめは買う予定ではありませんでしたが、おしるこが入った紙コップにつけられている帯がこのイベントならではのもの、という呼び込みにまんまと引っかかり購入。こちらも普通においしいおしるこで、おいしく頂いたのは良かったのですが、呼び込みにのせられて買ったくせに何気なく帯を紙コップごとゴミ箱に捨ててしまい、しかもそのことにしばらく経ってから気付いて後悔するという、何とも残念な感じに食事を終えました。

 昼食も終え、購入したブックレットを読んだりしながら時間をつぶしていると、会場入口に列を作って並ぶようにとスタッフの方の指示が。さあいよいよ待ちに待った開場時間を迎えるわけですが、そこからの模様はまた次回にお届けすることとします。


 ここまで書いてきて反省すべき点が2点出てきました。
1.お土産は帰る直前に買うこと(早い段階で買ってしまうと想像以上に苦労します)
2.こういうレポートを書くなら、簡潔にまとめて1回で書き切ってしまうこと(ひとつひとつの事柄を細かく書きすぎたために、なかなか書き終わらないありさまに)

 Twitterのほうでは書いているのですが、また6月に別のイベントに参加するため遠出をする予定です。そのときには上記2点も気にかけながら、もう少し落ち着いた旅路にできればなと思っています。

2018.02

2018.02.24 Sat

(2018.05.07 文章を一部修正しました)

 「冴えない彼女の育てかたFes.♭~glistening moment~」レポ第2弾!

 …と銘打っておきながら、まだ第2弾ではイベント会場にたどり着けません。
 年末の第1弾からすっかり間が空いてしまいましたが、今回はイベント前日の午後に東京に到着してからイベントまでのことを書いていきたいと思います。

 まずはざっくりとした日程をば。「日程」というと最初から計画を立てていたみたいですがそんなことはなく、結果としてこういう風に動きましたよという流れです。

●12/2(土)
・東京(羽田空港)着→秋葉原
  ↓
・秋葉原駅周辺をブラブラ(同人誌購入+夕食)
  ↓
・ホテルにて一泊

●12/3(日)
・ホテルで朝食
  ↓
・秋葉原周辺観光(湯島聖堂、神田明神)
  ↓
・秋葉原駅周辺に戻りお土産類を購入
  ↓
・秋葉原→豊洲、イベント会場へ

 先に書いた通り全くの無計画な状態のため、イベントまではほとんど秋葉原周辺にとどまっているものの、無駄にうろうろして時間ばかり経過してしまい、特に土曜の夜はあまり満足にあちこち立ち寄ることはできませんでした……が、とりあえずおいしいオムライスを食べられたことと、COMIC ZINに立ち寄れたことで、最低限の目的はクリアできたのでまぁよしとしておきます。


秋葉原UDXの周辺ではイルミネーションも見ることができました。

 ここで名前が出ましたCOMIC ZINについてもう少し掘り下げていきます。
 COMIC ZINさんは秋葉原と新宿に店舗を構え、インターネット通販も行っている同人誌と商業コミックを扱うお店です。実店舗か、インターネット通販かどちらに最初に訪れたかは覚えていませんが、以来同人誌を購入するのにネット通販はよく利用しており、加えて『CIRCLES'』(Circles' Squareさん発行)という同人誌に掲載されているインタビュー記事でお店のことを深く知る機会もあり、自分の中で馴染み深い存在となっています。なので、今回も秋葉原を巡るのなら是非寄りたいと考えておりました。

 そんなわけでいろいろと気になった、気に入ったものをいくつか購入したところ、実は過去に同じ作者さんの作品を読んだことがあった・買って持っていた、という偶然の出会いを果たしていたものがいくつかありました。

『サエモダなヒビ』『どれもコイではない』『ミギテノウタ』  著者は桐沢十三さん(サークル:キノコ灯)。美大に通う七尾喜一、海老沢克己、山本修史の冴えないオタク三人衆の日常を描いた漫画作品。桐沢さんの作品には以前コミック アース・スターで連載されていた『日刊桐沢 タテモノめぐり。』で触れたことがありました。気になったのは「冴えカノ」にハマっていたせいもあるんですが、過去自分がそうだったこともありオタク学生が主人公の作品に興味があったことと、絵柄(特に女の子のキャラ)が好みだったのが購入の動機になりました。この3人が登場する話を他にも読んでみたいと思うのですが、このシリーズだけでなく艦これや出身地である広島を扱った本を多数発行されていて、そもそもすべてを把握するのが難しいのと、これは同人誌全般に言えることですが少し古いものになるとショップ委託されているものでも在庫切れになっていることが多く、手に入れることも難しい。そういう本はいつか再販される機会があるのを待つしかないですね。

『矩形拡張画 東京サークルカットイラスト化集』  著者は草壁さん(サークル:KusakabeWorks)。自身がサークルカットとして描いた白黒の風景画をカラーイラストとして自らリメイクした作品集。こちらの草壁さんの作品は、京都の風景を描いた無題の作品集を以前に購入して持っておりました(これを買ったのもCOMIC ZINさんだったような)。リアリティのある背景画を描ける人には憧れます。人物メインの一枚絵でも背景がしっかり描かれていると、絵に奥行きが増すような気がします。詳細なメイキングが掲載されているのも、メイキング好き(?)な自分としては非常に嬉しかったです。こちらも気に入ったので帰京後、ほかのイラスト集「Pictlog7」「Pictlog2007-2013」も購入しました。

 「あれ、この人の作品って実は前にも読んだことがあるんじゃない?」と気付いた瞬間のテンションの上がりようは異常。ただ、なかなか共感はしてもらえないので自分の中だけで収めるしかないのですが。いまひとつだった秋葉原巡りの成果をちょっとだけ取り返せるくらいには嬉しい発見でした。


 …そして一夜明けた日曜日には、秋葉原周辺観光へ。
 これも当初から予定していたわけでなく、土曜の晩に「せっかくだからどこか近くの観光地に行きたい」と思い立ち調べたところ、湯島聖堂と神田明神が見つかった次第です。そんな経緯なので予備知識もまったくなく「神田明神は聞いたことがあるけれども湯島聖堂は初耳。湯島天神なら聞いたことがあるんだけどなぁ」という程度の知識で出かけました。したがって、ここから先の詳しい説明は後付けの知識となります。(ちなみに湯島天神は、湯島聖堂や神田明神より少し北の上野寄りの場所にありました)

 まずは湯島聖堂
 湯島聖堂とは、現在の上野公園の場所にあった孔子廟(孔子を祀るための施設)が江戸幕府五代目将軍・徳川綱吉によって湯島に移されたもの。のちに幕府直轄の学校である「昌平坂学問所」が同じ敷地内に開かれ、これは現在の東京大学や筑波大、御茶ノ水女子大の起源にもなっているとのこと。「日本の学校教育発祥の地」と書かれた看板もあったそうなのですが、まったく気に留めることもなく通り過ぎてしまってました…。


 時刻は朝9時。このあとでお土産を買う時間も考慮して、公開時間に入ってすぐのタイミングで訪れました。しかし最近になって改めて調べてみると公開時間は9時半からとのこと。上の写真のタイムスタンプは「9:03」になっているから9時半より前に中に入ることができているのは確かだけど、ここ2、3か月のうちに時間が変更になった? …と微妙に残る謎はさておき、開いてすぐだったので人もほとんどおらず、ゆっくり巡りながら写真も撮ることができました。


孔子像

 あまりに大きいためかなり引いた位置から撮影。孔子銅像としては世界最大とのこと。恥ずかしながら誰の像だか知らない状態で写真を撮っておりました。


入徳門(にゅうとくもん)


大成殿(たいせいでん)

 入徳門の奥、その先の杏壇門(きょうだんもん)をくぐった先に大成殿があります。この写真に写っている場所は後ろ側を杏壇門に、その他三方を建物に囲まれた場所です。賑やかな秋葉原中心部から湯島聖堂の前まで来ただけでも静かになった印象だったのですが、周囲から隔絶されたようなこの場所は、その時まったくの無人だったことも相まって、より一層の静けさと神聖な雰囲気が感じられました。
 …が、ここでも無計画で下調べ不十分の弊害が。写真では正面に見える大成殿の扉は閉じられているのですが、土日祝に限り10時からはここが開かれ内部も公開されていたとのこと。つまり、もう少し遅くに来ていれば中にも入れたわけで。そこまで興味があったわけではないけれど、せっかく見られる機会があるのであれば見ておきたかった。やはり下調べは大切ですね。



 つづいては神田明神
 正式名称は「神田神社」。「神田祭」が全国的に有名な1200年以上の長い歴史を持つ神社。そんな由緒ある神社でありながら、秋葉原から程近い場所にあるためか、様々なアニメ・漫画作品とコラボしていたりします。


 こちらも空いておりゆっくりと参ることができました。湯島聖堂側から入ってお参りだけして早々に後にしてしまったのですが、もう少し時間をかけて巡ってみてもよかったなと思いました。

 その後は秋葉原駅周辺に戻りおみやげ探し。事前に予想はしていたものの着替え等の宿泊の荷物+おみやげ類で結構な大荷物に。おみやげ類だけでも宅配で送る方法もありましたが、結局は大荷物を持って豊洲の会場まで移動しました…が、やっぱりこれがなかなかのネックに。そのあたりの話は次回にイベントの内容と合わせて書きたいと思います。


 さて、イベントから早いもので2か月以上経過。第1弾レポでも少し触れた「劇場版冴えカノ」制作決定のニュース。それを自分はホームページで初めて知ったのですが、最初の発表はイベントの夜の部で行われたのだということは冴えカノのラジオを聴いて知りました。
 しかし、アニメ第1期からこれまでタイトルや放送頻度を変えながらずっと続いてきたそのラジオ番組は、2018年1月配信分で一旦最終回に。「一旦」なので、おそらく劇場版公開前にはまた復活するのだろうとは思うのですが、てっきり劇場版公開まで続くものと思っていたので残念。
 イベントのあった2017年12月の放送が諸事情(同月に発売予定だったDVD/BDが同じく翌月に発売日を延期したことにも関係する?)で翌月に延期になり、イベントの話も最終回の話も最後の1回の放送にぎゅっと集約されてしまったのも残念でした。イベントの感想メールもたくさん届いていただろうに(かくいう自分も送った一人)、まるまる一回そういうのを紹介したりする放送があっても良かったな……と非常に勝手な考えですが思ってしまいました。
 …なんて個人的な愚痴はさておき、劇場版公開は確定ということで(近場の劇場で公開されるかは心配ですが)、それまで原作を読み進めながら楽しみに待ちたいと思います。

2018.01

2018.01.01 Mon

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